食品衛生試験に合格 ― 3Dプリント箸が安全性を第三者機関が証明
このたび、プロメシアン株式会社が開発・製造した**3Dプリント製「PP箸」**が、食品衛生法に基づく試験により、第三者機関による試験をすべてクリアし、安全性が証明されました。
試験は、一般財団法人ボーケン品質評価機構によって実施され、食品に接触する器具・容器包装等に求められる基準に基づき、複数の評価項目について確認が行われました。その結果、当社が製造したPP(ポリプロピレン)素材の3Dプリント製箸は、対象となる試験項目においてすべて「適合」の判定を受けました。
3Dプリント製品は、近年、試作や治具だけでなく、最終製品としての活用が広がりつつあります。一方で、食品に直接触れる製品として使用する場合には、形状やデザインの自由度だけでなく、材料の安全性や使用条件への適合性を客観的に確認することが不可欠です。
今回の試験適合は、3Dプリント技術によって製造された樹脂製品が、食品接触用途においても一定の安全基準を満たし得ることを示す重要な成果です。特に、カスタマイズ性の高い箸や、食品関連設備に用いられる部品の開発において、3Dプリントの活用可能性をさらに広げるものと考えています。
試験内容
- カドミウムおよび鉛の溶出量
- 重金属・過マンガン酸カリウム消費量
- 揮発残留物(ヘプタン・エタノール・水・酢酸)
※詳細は下記画像をご参照ください。
これらの項目は、製品が食品や飲料と接触した際に、有害物質や不要な成分が過剰に溶出しないかを確認するための重要な評価項目です。
特に箸のように、日常的に口に触れ、食品と直接接触する製品では、材料の選定だけでなく、製造方法や後処理を含めた安全性の確認が求められます。今回の試験では、当社が実際に3Dプリントで製造したPP箸を対象に評価を行い、対象項目すべてで適合が確認されました。
※詳細な試験結果は、ページ内掲載の画像をご参照ください。
100℃以下の食品接触用途への適合を確認
今回の試験結果により、当社が製造するPP(ポリプロピレン)素材の3Dプリント製品が、100℃以下で使用する食品接触用途に適した材料であることが確認されました。
PPは、軽量性、耐薬品性、成形性に優れた樹脂材料として、食品容器や日用品などにも広く利用されている材料です。プロメシアンでは、このPP素材を3Dプリント技術によって加工することで、従来の金型成形では実現しにくい小ロット生産、個別設計、複雑形状の製造に対応しています。
これにより、たとえば以下のような製品開発が可能になります。
- オリジナルデザインの箸
- ノベルティ・記念品向けのカスタム箸
- 飲食店・ホテル向けのブランド箸
- 食品製造現場で使用する専用治具
- 食品接触を伴う小型樹脂部品
- 試作品から小ロット量産までの食品関連部品
従来、食品接触用途の製品開発では、金型費用や最小ロットの制約により、少量生産や個別デザインへの対応が難しいケースがありました。3Dプリント技術を活用することで、必要な数量を、必要な形状で、より柔軟に製造できる可能性があります。

3Dプリントによる食品分野への応用可能性
3Dプリント技術の大きな特徴は、設計変更への柔軟性と、少量多品種生産への適性です。食品分野においても、個別最適化された器具、専用治具、衛生管理に配慮した部品、ブランド性を持たせた製品など、さまざまな応用が考えられます。
たとえば、飲食店や食品メーカーでは、既製品では対応しにくい形状の部品や、限られた用途のためだけに必要となる専用器具が存在します。従来であれば、こうした部品は製作コストや納期の面で導入が難しい場合がありました。
しかし、3Dプリントを活用することで、設計から試作、評価、改良、少量生産までを短いサイクルで進めることが可能になります。同試験への適合が確認された材料・製造プロセスを活用することで、食品分野における3Dプリント製品の実用化に向けたハードルを一つ下げることができます。
プロメシアンでは、単に3Dプリントで形を作るだけでなく、使用環境、材料特性、衛生性、耐久性、量産性を考慮した製品開発を重視しています。今回の試験結果は、その取り組みの一環として、3Dプリント製品の実用性と安全性を客観的に示すものです。
今後の展開:食品分野への本格応用へ
今回の評価結果を受け、プロメシアンでは、3Dプリント技術によるカスタマイズ製箸や食品接触部品のBtoB向け供給に注力してまいります。
特に、オリジナルデザインの箸や食品関連部品について、設計・試作・評価・小ロット生産・量産対応まで、一貫した支援体制を構築していきます。企業ロゴやブランドコンセプトを反映した製品、イベントや記念品向けのカスタム製品、食品製造現場で必要とされる専用部品など、幅広いニーズに対応可能です。
また、食品分野に限らず、医療、福祉、教育、観光、地域産品、キャラクターグッズなど、食品接触性とデザイン性の両立が求められる領域にも応用を広げていく予定です。
プロメシアンは、3Dプリント技術を「試作品を作るための技術」にとどめるのではなく、実際に使われる製品を製造するための実用的な手段として社会実装していくことを目指しています。今回の試験適合を一つの出発点として、より安全で、柔軟で、創造性の高いものづくりを推進してまいります。
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